日本語教師が出会った世界の「???」#01|中国の賃貸は基本的に家具付き!?
オンライン日本語教師のお仕事で私が常に面白いなと感じていることが、文化の違いを知ることができることです。
日本では当たり前なことが、海外の人からすると「???」と感じるようですね。
逆に私も海外の文化に対して「???」と思うことがあります。
本日学んだことは、中国の生徒さんからでした。
中国の賃貸は基本的に家具付き!?
こちらの生徒さんとはいつも生活に根付いた日本と中国の文化の違いについてお話しをします。
ある日のレッスンでは、お引越しについてお話ししました。
生徒さんからの「???」はこちらです。
先生、私、以前、東京の賃貸料金を調べたら、とても高いんですね!
しかも冷蔵庫とか自分で買わなくてはいけないって本当ですか!?
え!?逆に中国では買わないの!?
話を聞くと、どうやら中国の賃貸物件は、冷蔵庫や洗濯機などの大きな家具は基本的に備え付けになっているみたいです。
中国は広いので、地域によるとは思いますが、少なくとも生徒さんが暮らす四川省は、家具や家電が元々付いているようです。
日本は付いていないのなら、引っ越す時とてもお金がかかるじゃないですか!?
他にもお金はかかりますか?
はい。他にも敷金・礼金・仲介手数料・引越し代…たくさんかかりますよ!
日本でかかる賃貸契約・引越しにかかる主な費用は、一度お引っ越しを経験した方ならご存知かと思います。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 引越し業者代
- 保証会社
- 火災保険)
- 鍵交換代
- 家具、家電
*あくまでも一般的な例です。また、最近では敷金&礼金0円の物件も増えていますね!
上記に挙げたのは一般的な日本においての引越し費用です。
一方中国では、生徒さんによると、家具・家電を買い揃える必要がないため、日本に比べると引っ越し時の負担はかなり少ないとのことでした。
家具や家電に関しては、一生住むわけではないから、賃貸物件に住んでいる期間は備え付けのもので十分とのこと。
引越し業者費用はもちろんかかりますが、それは引越し先への距離や物量によって大幅に差がありますし、もっと細々した費用は実際にあるかもしれません。
もちろん文化の違いによる費用の差はあると思うが、それにしてもすごい違いだなぁ。
みんなあまり家具や家電にこだわらないのかな?
その点においても考え方の違いがあるみたいよ!
生徒さんのお話によると、中国では社会人になり、結婚をするタイミングで家を購入するのが一般的なのだそうです。
そのため、30代や40代になっても賃貸に住み続けていると、「何か事情があるのかな?」と思われることも少なくないのだとか。
「いずれは自分の家を持つ」という考えがあるからこそ、賃貸物件に住んでいる間は、家具や家電にあまりお金をかけない。
そう聞くと、なぜ中国の賃貸物件には家具や家電が備え付けられていることが多いのか、少しわかってきた気がします。
気になってインターネットで中国の不動産事情を調べてみると、中国は日本に比べて持ち家率がかなり高いことも知りました。
日本の持ち家率は2025年時点で約60%。
一方、中国ではそれよりもかなり高い水準にあるようです。
もちろん、地域や世代によって事情は異なるので一概には言えませんが、こうして背景を知ってみると、「家具・家電付きの賃貸」という仕組みも、単なるサービスの違いではなく、住まいに対する考え方の違いから生まれているのかもしれないなと思えてきます。
なんだか、とても合理的です。。
中国と日本の物件事情を聞いて…
今回は中国の生徒さんのお話を通して、賃貸/持ち家事情を知ることができました。
中国においての家具付き賃貸物件のことや、引越し資金に関わること、そして社会人になったら家を購入することが一般的であること。
これらの情報はあまりにも日々の暮らしに密着している故に、特段メディアで取り上げられることもない情報。
私はこのような文化の違いにとても興味を惹かれます。
こういった現地の方からのお話しを直接聞けるのが、オンライン日本語教師の醍醐味です。
日本での当たり前が、海外では当たり前ではない。
その違いを知ることが他者への思いやりへ繋がることもあるのでは…。
そんな気持ちでこれからも文化の違いのエピソードを集めていきたいと思います。
