アーユルヴェーダとは…そんな疑問をスッキリ解消!
いつの頃からかなんとなく耳にしたことのある「アーユルヴェーダ」
きっと美意識高い系のキラキラした20代〜30代女性が行うエステみたいなものかしら。
私の最初の印象はこんな感じでした。
でもね、どうやら違うらしい!
ということに気付いたのが、30代後半。
知れば知るほど、いわゆるオンリーワンを意識する私にとって、なんともドンピシャな内容でした。
それからというもの、私の生活にゆるく寄り添い続けて10年近く。
私なりに体得した知恵を、この記事ではカジュアルな感じでお伝えします。
まずはベタな感じで、「アーユルヴェーダってなぁに?」について書いていきますね。
最後には”アーユルヴェーダ”オススメ本も紹介するワン!
Contents
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダとは、世界最古の伝統医学と言われていて、5,000年前にインドで発祥しました。
アーユルヴェーダという言葉を分解すると、”アーユス”は”生命や寿命”、”ヴェーダ”は”真理や科学”となります。
つまり、アーユルヴェーダは”生命の科学”という意味を持つのです。
”アーユルヴェーダ”という言葉の意味はわかったので、ここからはもう少し掘り下げてみようにゃ。
アーユルヴェーダの基本理念
アーユルヴェーダの基本理念は、”心と体を整える”こと。
人間の心と体の関係は密接に繋がっていることから、アーユルヴェーダにおいて両方のバランスが取れていることは非常に重要です。
私たちは生まれた時、既に完璧な存在です。
もちろん赤ちゃんは実質的には何もできませんが、私たちの心と体は完璧な状態で生まれてきます。
つまりは、既に満ち足りているのです。
だがしかし、私たちはさまざまな経験を経て、比較する心や苦しみや悲しみを経験します。
もちろん喜びも感じるけれど、時としてその思いがあまりよろしくない方向の「欲」を掻き立ててしまうこともあります。
やがて心に無理をして体を壊したり、体が疲弊し過ぎて心も落ち込んでしまったり…
では人は何を目的にそんなに頑張って生きているの?
それは多くの人が”幸せになりたい”と思っているから。
しかし、アーユルヴェーダでは、「幸福とは”なる”ものではなく、幸福であることに”気づく”こと」としています。
なぜなら私たちはもう既に満ち足りているはずだからです。
私はこの理念に”目から鱗”だったわ!
そして、もっと自分を信頼し、自分を認めてあげるべきだとも思ったの。
アーユルヴェーダを学ぶ上で欠かせない”5大元素”
アーユルヴェーダは自然界と調和することを大切にしています。
そして、自然界を司る要素として、アーユルヴェーダでは5つの元素を基盤としています。
それは「地」「水」「火」「風」「空」の5つです。
これら5つの元素はアーユルヴェーダの中だけで考えられている要素ではなく、宇宙の成り立ちそのものもがこの5大元素によって構成されていると言われています。
あ…なんだか難しくなってきた…宇宙出てきたし…
大丈夫。簡単に説明するわね。
宇宙の形成は「ビッグバン」という大爆発によるものだと言われています。
この爆発によって「宇宙」→「空」が生じたとされています。
爆発による衝撃により「風」が生まれ、「風」による動きが摩擦を生んで「火」を生み、そこに重性が加わり「水」が生まれた。
そして、暗性も加わって「地」が生まれた。
つまりはこれら5大元素が宇宙上あらゆるものの構成要素となり、私たち人間の心と体も5大元素のバランスで成り立っているということ。
私たち人間ももちろん自然界の一部だし、宇宙上の生き物として存在しているから、5大元素あっての私たちということなのです。
なるほど。ではこの5大元素とアーユルヴェーダがどう関連していくのだ?
5大元素とドーシャについて知ろう
アーユルヴェーダをふんわりとでも知っていくと、恐らく1番最初に知る専門的な言葉は「ドーシャ」ではないでしょうか。
この「ドーシャ」は全部で3種類あり、アーユルヴェーダの中で「体質」という意味を持ちます。
そして、これら「ドーシャ」を形成するのが、先述した5大元素の組み合わせとなるのです。
ほほ〜。これで5大元素が繋がってきたぞ!
つまりアーユルヴェーダでは、心身を整えていく際、ざっくりと3つの体質に分け、その体質に合わせたアプローチをしていくということです。
そこで、まずは自分の「ドーシャ」を知る必要があります。
自身のドーシャを確認するには、インターネットで簡単に調べることができます。
もっと細部にまで渡って本格的に調べたい時は、アーユルヴェーダを行っている診療所へ行き、専門家に診てもらうことがオススメです。
ここからは3つのドーシャについて説明していくにゃ!
ドーシャ1 | ヴァータ体質
ヴァータは「風」と「空」の元素から構成されています。
「風」と「空」の組み合わせのため。軽やかに動き回る性質を持ちます。
ドーシャの特徴は
【見た目】
- 細身で太りにくい
- 体重が増えた時は、手脚は細いままでお腹だけがポッコリと出る
- 乾燥肌で髪が細くてくせ毛
【体調】
- 疲れやすくて体力があまりない
- 睡眠時、途中で目が覚めやすい
- 冷え性気味
【性格】
- 常に動き回っている
- 思考が忙しなく、色々なことを考えがち
- 気持ちにアップダウンがあり、不安に襲われるやすい
ドーシャ2 | ピッタ体質
ピッタは「火」と「水」の元素から構成されています。
「火」と「水」の元素を持つため、常に燃えていて、激情型とも言える性質です。
ピッタの特徴は
【見た目】
- 中肉中背
- 筋肉質で整ったプロポーションの人が多い
- 肌は赤みが出やすく、オイリー肌
【体調】
- 体温が高くて汗っかき
- 消化力が強い
- 口内炎が出来たり、扁桃腺が腫れやすい
【性格】
- 物事を効率よく進めることが好き
- イライラしやすい
- 行動力があり、頭の回転が速い
ドーシャ3 | カパ体質
カパは「水」と「地」の元素から構成されています。
「水」と「地」の元素を持つカパは、どことなくどっしりとしていて、粘性があると言えます。
カパの特徴は
【見た目】
- 丸顔
- 肉付きが良く、骨や血管があまり見えない
- 色白で潤いのあるなめらなかな肌
【体調】
- 体力がある
- 鼻詰まりや、痰が絡みやすい
- 寝ることが好き
【性格】
- 穏やかで滅多に怒らない
- 話し方がゆっくり
- 内向的で引っ込み思案
ざっくりとドーシャごとの性質についてイメージが付いたかしら。
ちなみに私はヴァータとカパのハイブリッドみたい。
え!?そんなハイブリッド型もあるの!?
そうなのよ。
人によっては二つのドーシャの組み合わせバージョンもあるのよ♪
アーユルヴェーダに関するオススメ本3選
ここからはアーユルヴェーダに関するオススメ本を3冊ご紹介します。
いずれも非常にわかりやすく、初めての方でも「なるほど〜」と思える内容となっています。
新版 インドの生命科学 アーユルヴェーダ
著者はアーユルヴェーダの第一人者と言っても過言ではない西村眞知子さんと上馬場和夫さん。
本全体の雰囲気は参考書のようで、大変わかりやすくさまざまな不調に対しての処置法が豊富に記載されています。
読み物でもあり、且つ、困った時の対処本として、お守りのように本棚に置いておきたい1冊となっています。
私がきれいで幸せになるアーユルヴェーダの浄化のしかた
著者は、アカリ・リッピーさん。
世界最古の伝統医学であるアーユルヴェーダを現代に活用するための方法をわかりやすい解釈で説明してくれています。
とても柔らかいタッチで解説してくれているため、アーユルヴェーダ初心者の方には入りやすい内容となっていてオススメです。
こころとからだが目覚め出す暮らしのアーユルヴェーダ
著者は田村ゆみさんと伊藤武さん。
田村ゆみさんのアーユルヴェーダとの出会いから、どんどんアーユルヴェーダへの知識を深めていく様子を、とてもリアリティ豊かに描かれています。
生活に寄り添ったアーユルヴェーダの取り入れ方は、明日から実践したくなることばかり。
アーユルヴェーダは決して特別なことでも難しいことでもない、ということを実感できる1冊となっています。
まとめ
”アーユルヴェーダ”と聞くと、どこかキラキラしたイメージを持っていましたが、決してそんなお高くとまっているものではありません。
私たちがいかに幸せな人生を送れるようになるか…
そんな愛が詰まった伝統医学です。
今回は「アーユルヴェーダとは?」とざっくりとした概要をお伝えしました。
少しでもアーユルヴェーダに興味を持って、1人でも多くの人々が「満ち足りた自分自身」に出会えることを願います。
僕の体質はなんだろわん。犬にもあるのかな…