アーユルヴェーダ式1日の過ごし方 | 時間帯別ドーシャの変化
Contents
ドーシャをおさらいしよう
アーユルヴェーダを実践する上で、欠かせない知識が「ドーシャ」。
「ドーシャ」は全部で3つあります。
- ヴァータ…「空」と「風」のエネルギー
- ピッタ…「火」と「水」のエネルギー
- カパ…「水」と「地」のエネルギー
これら3つの「ドーシャ」のことを、総称して「トリドーシャ」と言います。
詳しくは以前執筆した記事のこちらをご覧ください。
「ドーシャ」は私たちを司るエネルギーとして皆持っているものです。
そして、どの「ドーシャ」が優勢かによって、その人の体質が決まります。
しかし、ここで「体質」という言葉にこだわってしまうと、どんなことがあっても不変的なものなのではないかと思ってしまいますよね。
実はドーシャは日々の中で常に変化しています。
変化している!?それってどういうこと!?
確かに「変化している」と言われると「???」となるわね。
だから、このように考えるといいわ・
「今、どのドーシャが優勢になっているか。」
なるほど。そういう意味での変化なのか。
ただしさまざまな要因である一つのドーシャが優勢になっているとしても、生まれ持った体質がひっくり返るわけではありません。
生まれ持った体質である「プラクリティ」は不変的ですが、「今」を反映する「ヴィクリティ」は流動的と考えると良いでしょう。
ドーシャが変化する時とは?
先ほどドーシャは変化するとお伝えしましたが。では主にどのようなことから影響を受けて変化するのでしょうか。
ドーシャが受ける主な影響とは以下の通りです。
- 時間帯
- 年代
- 季節
もちろん生活環境などから受ける影響もありますが、私たちが生きている中で自然から受ける影響もあるのです。
アーユルヴェーダでは「今」優勢になっているドーシャをバランス良く整えることを基本としています。
よって、私たちが生きている中で「今」どのドーシャが優勢になっているかを把握することは、自身の快適さに繋がるのです。
アーユルヴェーダ式1日の過ごし方
先ほど、ドーシャはさまざまな要因で変化するとお伝えしましたが、ここからは1日の時間帯による変化に注目してお伝えしていきます。
時間帯によるドーシャの変化を知ると、「あ!なんかわかる!」と思う点が多々あるかもしれません。
アーユルヴェーダでは、24時間を6つに分けており、時間帯により優勢になるドーシャは以下の通りとなります。
- 2:00~6:00…ヴァータ
- 6:00~10:00…カパ
- 10:00~14:00…ピッタ
- 14:00~18:00…ヴァータ
- 18:00~22:00…カパ
- 22:00~26:00…ピッタ
なんと!こんなに分かれているのか!
ここからは、時間帯別ドーシャに対処するための快適な過ごし方をご紹介していきますね。
朝の過ごし方
アーユルヴェーダでは夜中2時から朝の時間帯として捉えていきます。
それぞれ優勢になるドーシャが異なりますので、一つずつ特徴や過ごし方を見ていきましょう。
2:00~6:00 | ヴァータ
ヴァータは「風」と「空」のエネルギーを持ちましたね。
この2つのエネルギーを基に、少しずつ心と体が目覚めていきます。
「風」のエネルギーのように体が軽くなるため。早起きすると心も体も軽やかに気持ちが良いのはそのおかげですね。
特に朝4:00~6:00は1日の中で最も純粋な時間とされています。
ヨギーが朝早くからヨガを行うのは、その時間帯あってのことかもしれないにゃ。
空気も澄んでいて自然が一段と美しく感じるしにゃ!
6:00~10:00 | カパ
カパは「水」と「地」のエネルギーです。
なんだか朝寝坊すると、頭がぼーっとしたり体が重かったりした経験はないでしょうか?
それはこのカパのエネルギーによるものなのです。
カパが持つ「水」と「地」のエネルギーにより、重たさが出てきて、眠気が取れにくいのが特徴です。
よって、朝はなるべく6:00前に起きることを、アーユルヴェーダでは推奨しています。
私の息子は、最近7:00に起きるのが日常になっているので、幼少期の頃のようにもう少し早起きして欲しい気持ち…
昼の過ごし方
昼の時間帯は最も活動的になる時間です。
しかし。活動的な中でもドーシャが大きく変化する2つの時間帯でもあるため、注意が必要です!
10:00~14:00 | ピッタ
この時間帯は元気溌剌ピッタが優勢となります。
ピッタは「火」と「水」のエネルギーを持ち、読んで字の如く燃えています。
とても頭脳的で行動的な時間帯となりますので、お仕事にはもってこいですね!
頭脳だけでなく、内臓機能も活発に働いているため、お昼ご飯も3食の中では1番食べて良い言われています。
よって、1日の中で大切なタスクはこの時間帯に組み込むと、良いパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
よし!この時間は狩りの時間にするにゃ!!
14:00~18:00 | ヴァータ
14:00以降は「風」と「空」のエネルギーが優勢になるため、どことなく落ち着かずまとまりのない思考が出てきます。
更には疲れも出てきやすくなるため、ティータイムを作るなどして、適度に休憩を入れると良いでしょう。
昔デスクワークのお仕事をしていた際、よく16:00頃からなんとも集中力が散漫になってきた経験があったわ。
「なんでかしら…」と思っていたけど、ヴァータの変化を知って納得したわ!
夜の過ごし方
ここからは1日を終える方向に体が動いていきます。
徐々にペースダウンするように意識がけて過ごしていくと良いでしょう。
18:00~22:00 | カパ
「水」と「地」のエネルギーを持つカパが優勢になる時間帯です。
1日働かせた頭と心を休ませるために、少しずつ眠気が訪れてきます。
もちろん内臓の働きもゆったりペースとなるため、夕飯はなるべく軽めが良いですね。
また、眠る前はなるべくスマートフォンなどの電子機器から離れて過ごすことを推奨されています。
仕事を終えてスイッチが切れると、ソファから動けなくなる…
正に「水」と「地」のエネルギーに支配される感じね。
22:00~26:00 | ピッタ
この時間帯は1日の総仕上げ、ピッタの出番です。
寝ている間に代謝を変換してくれ、胃に残った未消化物もせっせと消化してくれる時間帯です。
22:00~26:00はゴールデンタイムと言われるのは、正にピッタの作用により体を作っているからなのですね。
美肌を作るにはゴールデンタイムでの睡眠が大切だったり、「寝る子は育つ」と言われたりする所以はここにあります。
よって、寝る直前までの食事やスマートフォンなどの閲覧は避けて、しっかりとした睡眠が取れることを意識して1日を終えましょう。
そのちょっとした心がけが、健やかな日々を送る毎日へと繋がります。
快適な睡眠ができるように、寝具にこだわることも大切かもしれないにゃ!
まとめ
時間帯によって変化するドーシャについてお届けしてきました。
今までなんとなく実感していたことが、アーユルヴェーダを通して見るとなんだか納得する部分もあったのではないでしょうか。
また、優勢になるドーシャの特徴を把握して1日の流れを作るだけで、驚くほど快適に過ごせることもあります。
「なんか最近調子が良いな。」
始めはそんな感じ良いのではないでしょうか。
少しずつアーユルヴェーダの知恵を日々の生活に取り入れて、「なんか良いな」な日を増やしていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。